インタビュー

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WEBマガジン B plus で紹介されました

2016年5月2日月曜日

プロアクティブシャーシコントロールなんて、パッシブじゃん! Proactive Chassis Control is only passive!

乗り物でロール方向のコントロールが必要ないのは、車だけです。
http://astamuse.com/ja/published/JP/No/2010083444

他の乗り物は内側に傾く制御を必要とするのでしています。コントロール不要という意味では、船もそうですが、あれはラダーが水中(重心より下)にあるので、方向とロールコントロール一辺にやっています。(ロール方向は成り行き程度ですが。)

車は、荷物を運ぶ道具として、まず左右二輪車が荷車として発明され、ピッチ方向を安定させるために4輪となり、回頭性を上げるために前輪が操舵可能となって、車輪のレイアウトとしては完成されました。

そこに、最初はスチームエンジン、次は電気が先じゃなかったかな。んで、本命の内燃機エンジンが登場して、今に至ってます。

なので、ロール方向の制御が必要だと思われるようになったのは、舗装道路が世界中に行きわたり、コーナリングスピードが上がってからです。それまでの1,000年以上、車(荷車を含む)にロール制御なんて必要なかったんです。

だからだと思うんですが、飛行機もバイクも船もロールをしてから曲がり始めますが、車はどこまでもロール制御をしてから曲がるという発想になりません。

アクティブサスと言いながら、ハンドル(ヨー方向のみの舵)を切ってからの制御しか考えない。ロール方向はパッシブにしか動いてないんです。

車にロール方向の舵を増やしましょう。
トヨタの最新のロール制御、でもパッシブ

コーナーが近づいてきた、ブレーキする、そしたらまず ロール、で左右(=ヨー方向)の舵と言う順で操縦するんです。

そのためには人がロールの操舵という概念を車に取り込まなくてはなりませんね。

私の言っている「セパレーテッドリーン」はそういうことです。

方法は、いっぱいある。しようとさえすればいくらでも考えられます。今はステアリングにアクチュエーターが付いていない機種の方が少ないくらいですから、どうにでも出来ます。

例えば、ハンドルをバイクのようにバーハンドルにする。車にとっては物凄く速いハンドルってことになります。何回転もして切っていたハンドルが70度くらいしか切れなくなりますからね。でも、アクチュエーターの力を大きくすればいいだけなので問題ない。

で、バイクのアクセルに相当するグリップをひねる機構を付け、それでロールを制御するんです。

ブレーキが終わったら、グリップを捻るすると車が傾く、サーボ機構が付いていますから早く捻れば早く傾くし、大きく捻れば大きく傾きます。

それから、ハンドルを押引きして曲げるんです。そう、バイクと同じです。

どうですか?こういう操縦、してみたくないですか?


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