インタビュー

インタビュー
WEBマガジン B plus で紹介されました

2016年6月30日木曜日

BIKEの形の変化~1920年 ② Changes in the form of BIKE

1917年 Henderson-Exelsior

5年程度で急にBIKEらしくなって来ましたね。

こいつにはもう、足漕ぎようのクランクは付いていませんし、タイヤも相当太くなっています。タンクも急に幅が広くなって、現在のHDのようです。(現代のがこいつをオマージュしてるんだな、多分。)

実はさかのぼっちゃうけど、気になってたBIKEの写真があったのでついでに。

イギリスのスコットというメーカーなんですが、1905年からもう2サイクル水冷なんです。

2サイクルつっても現代のみたいにギュンギュン回るタイプではなく、ピストン上部に衝立みたいな板が立ってて、そいつで掃気をコントロールしてたんです。2サイクルの原型で今は、ごく小さな2cc程度の模型用アルコールエンジンにしか残っていない形式です。

どんな風に体感があるのか、乗ってみたいですねぇ。昔の4サイクルだとサイドバルブつって、吸排気をエンジンヘッドのわきでやるタイプがあるんですが、ドンではなくボワッと爆ぜる感じがするんだそうです。こいつもそうなのか、乗ってみたいんです。

さて、もう少し真面目にぐぐってみましょう。

超有名なボクサーBMWの原型 BMW M2B15 1919年

もう、縦置き水平対向2気筒、シャフトドライブ駆動の原型が完成してます。今でもこのレイアウトのBIKEを市販していますので、97年間!まあ縦置きを前提とすれば、冷却性、ギアが全部平歯車で済む処など合理的っちゃ合理的ですからね。

でも私はR80に乗ってた時のギア抜けが忘れられず、縦置きのBIKEには不信感があるんです。だってね、コーナー来ました、ブレーキ、リリース、倒してアクセルオン、駆動が掛かって不安感が無くなる。つうのがBIKEのコーナーリングです。

開けてフルバンクはこの後で、もう度胸だけでテクニックの要らないところです。ブレーキリリースから倒しこみ、駆動が掛かるところまでがBIKEの不安が大きいところ、逆に言えば腕の見せ所なんですが、ここで、「スカッ」と抜けるんです。怖いでしょう。

それ以降、溜まり場で知らない人がBMWとかグッチとかの縦置きのBIKEに乗ってると、必ず「ギア抜けしませんか?」と聞いてますが、「そんな事は無いです」って明確に否定した人は今まで、一人もいません。

駆動系が合理的だから、逃げが無く、逃げを作らねばならず、結果ギア抜けが起こり得ると読んでいるんですが、どうなんでしょう?是非ご存知の方はご教授願います。

1920年 Francis-Bamett ”Pullman"

今のBIKEと違うのは、Fがテレスコピックでない事と、Rがリジットという事だけ?です。
同じく1920年 1920年Excelsior20R
同世代のBIKEは似ますねぇやはり。エンジン形式と色が違うぐらいでしょう。

これは、インディアン1913年 ですが、リアの荷台の下が何だか変でしょう。これリーフスプリングのリアサスだそうです。サドルの下にもバネが無い。

ただ、スタイルは変わってないですね。







2016年6月29日水曜日

BIKEの形の変化~1912年 ① Changes in the form of BIKE

こんだけBIKEが好きなのに何故BIKEの形の変遷を書こうと思わなかったのか、理由は明確です。

そう、形が変わってないからです。

でも好きなので無理くり書いちゃおうというわけです。


まずは自転車でしょうね。諸説あるらしいですが、

1813年、ドイツのカール・フォン・ドライス男爵が“ドライジーネ”と呼ばれた木製のベロシフェールにハンドルを取り付け、走りながら曲げられる足蹴り式の二輪車を発明しました。JBA自転車についてより

で、これを受けてエンジンを積んだのが
1885年にダイムラー社が造ったオートバイ・Reitwagenレプリカ
ただ補助輪が付いていて、バンクしないので4輪車に近い。ガソリン内燃機機関を最も開発の楽な車体に積んだだけ。ただ、ホイール・スポーク・チェーン駆動等、BIKEの技術要素はもう出来ちゃってたそうです。

そして最初に商業ベースに乗せたのはアメリカらしいです。なんでアメリカなんでしょう?

 http://www.virginharley.com/history/history01/
初代ハーレーダビッドソン エンジンと車体

凄いね、世界最古のバイクメーカーが生き残ってんだ。

1907年からVツインエンジン開発を開始1909年には写真の車体を販売開始

当時の技術で革新的なVツインを2年で開発するって、奇跡じゃないのかって思います。よっぽど秀でた才能のある人たちだったんですね。


もはや、art ですね。1912年製 Pierce Four Cylinder
この頃は、共通の特徴として自転車のようにこげるようになってましたが、たぶん今の「モペット」と違い、クラッチが無かったので始動のためにあったと思われます。

この時代の典型です。こちらから見ると良く分かる。①細いタイヤ(自転車よりは太そう) ②フレームもエンジンを包むようにはなってるがパイプ径もレイアウトも自転車と似たようなもの ③サドルも自転車用と思われる ④エンジンと自転車クランクが両方付いてる ⑤エンジンの大きさで全長が変わり、どのぶんハンドルを手前に引いて直立姿勢にしている











2016年6月28日火曜日

昔の"RIDER'S CLUB" Old bike magazine

"RIDER'S CLUB"というBIKE雑誌があります。

根本健という日本人のGPライダー草分けのレーサーだけど、バイクそのものが大好きなおっちゃんが、バイクの”CAR GRAPHIC"を作ると言って始めた雑誌です。

根本健(有名な2人乗り教習)

1978年創刊、私が二十歳の時。創刊号からずっと買ってたんですが、30代後半で掛川に引っ越し、念願のガレージのある家を建て、住宅ローンの返済のため一時バイクを諦め、その決意をぐらつかせないため雑誌をブロバイダーの「売ります・買います」欄で売りました。

その頃には"RIDER'S CLUB"の評価が確立していて、200冊ほどが6万円くらいで売れたんです。

静岡市の駐車場で待ち合わせし、車から車に段ボール5-6箱を積み替え、現金で頂きました。「ヤクの取引みたいですねぇ」なんて笑いながら。

去年、20年ぶりにカムバックライダーになったんですが、その後もBIKE雑誌を続けて買う事はありませんでした。なんか、新しい情報を知りたいという気持ちが無いんですね。あんまり。

乗り換え乗り換え出来るほどのお金が無いってのも原因でしょうけれど。それにね、BIKEは好きだけれど、もう判っちゃてるから情報は要らないって気持ちもありました。

それで、買ったのがBuell これが判っちゃてる(と思ってた)私が判ってて買ったBIKE。でも、その後HON NM4 とピアッジョ mp3 でまだまだ私が知らない、楽しいバイクがいっぱいあることを教えられました。

それで、またBIKEの事をいろいろ考えたりするうち、無い物ねだりなんですかねぇ。昔の記事で読みたいやつを思い出しちゃったんです。

結構、思い詰めちゃって、出版社に電話したりもしたんです。

それはね、富樫というBIKEレーシングコンストラクターが作った125ccだったんです。エンジンは2サイクル空冷単気筒、完全にレーシングエンジン。だけど足回りはオリジナルで、フォークは市販の物をボトムケースの全長を縮めたオリジナル。Rは片持ちでショックユニットはどうしたのかは判らないけれど、やっぱりオリジナル、というもの。

エンジンはさすがにピーキーで街乗りで使えるようなものではなかったそうですが、サスは小排気量にもかかわらず、柔らかだけど底付きしないレベルの高い物だったし、全体のまとまり感、色使い、当時には珍しいデジタルメーターなど、BIKEオタクにとっての商品性が高い物だったので、こういうの欲しい、あるいはこういうのを欲しがる市場が出来て、雑誌のネタになったら良いなぁ。という根本さんの願望がにじみ出ている記事でした。

私もBIKEオタクなので当時も欲しかったし、今だって欲しい。3台目として、こないだ試乗して欲しい物リスト第一位に決めた「XSR900」とどっちにするか悩むレベルだもん。
1980年4月号

なんでこんなに細かい所まで判るのかというと、ジャーン手に入ったから!WEB版のライダーズクラブが全巻キンドル版で読めるようになったからです。去年の思い詰めてた時にはなかったんです。嬉しい。



2016年6月27日月曜日

水曜日のカンパネラ Wednesday Campanella

良く行くバーで、お店の女の子が聞いてみてつって歌ってくれた歌が、耳に残って離れません。

水曜日のカンパネラというグループの曲で、「桃太郎」です。

その後、自分で歌ったり、ユーチューブでPVを見たりしています。なんつうか、癖になる?

2016年6月26日日曜日

俺、天才? I might be a genius


こないだ、飛ぶヨットレーサーの話を書いて、アメリカズカップ艇が2014年には飛んだという話を書きましたが。門外漢のくせにこれを予言した人がいました。

誰あろう、

私です。


私はひょっとするとこのブログの1番のファンなんじゃないですかね。良く読み返します。今日、人力飛行機のとこを見てて、続きは無かったかなぁと次に送ってたら、

2011/09/24 の「Yacht」という回で書いてたんです。

趣旨は違いました。

今のアメリカズカップ艇が飛ぶのは水中翼を持っているからですが、私が書いたのは、モノハルで、ほとんどのクルーを自転車付き鳥かごみたいなのに入れ、20mくらいのアームの先端に乗せる。そいつらが自転車を漕ぐことで鳥かごが動いてバランサーになる。それによって風上に傾くヨットにして、ウィンドサーフィンのプレーにングのように水切りをする。
http://windsurf.blog61.fc2.com/blog-entry-261.html
たまたま、浮いてるんじゃないです。ピッピッピッと水面を跳ねながら走るんです。

というものでした。凄くね?

無論ね、荒唐無稽ですよ。でも、門外漢にとっては、水中翼をコントロールしないフォイリングだって、相当、荒唐無稽ですよ。

ラダーが付いていない飛行機が飛んでるようなもんでしょ。
有り得ないとしか感じられない。でもまあ、飛んでるんだから信じるしかないですけどね。
そういえばフリーフライト機は何もついていないけど飛ぶもんなぁ。

やっぱりね、水面という境界面だからそういうコントロールなしでも行けるんだな。

最悪、飛ぶのが止まれば船体で浮く。水面に突っ込むから危ないっちゃ危ないんだけど、飛行機の墜落とはレベルが違う。逆に、水中翼が水面から出ればすぐに落ちる。

大きな意味では、最低船体で浮く、最高水中翼が水面を超えない、この範囲では収まる。

そうか境界面だからか、もう一回考えてみよう。




2016年6月25日土曜日

アーサー王と円卓の騎士団 King Arthur and the Knights of the Round Table

私は歴史ものが好きです。

日本に限らず、韓国物・西洋物・中国物、全部好きです。小説も映画も。

ただ、日本のは若い時に司馬遼太郎にどはまったので、少々飽き気味。なので最近は韓国物と西洋史、中世物にはまってます。

何でかは考えないようにしています。楽しんでいるだけなので。

中世物、良いですねぇ。

ロビンフッド・クルセダー・ジャンヌダルク。良いですねぇ。
そりゃあね、世界中で読まれてる・観られている物語です。面白くない訳がない!
そこで、最近見た映画の話を。

「キングアーサー」

いろんなバージョンがありますが、今回のは何度か読むか見るかしたと思うんですが、都度忘れてしまうのでいつも新鮮です。(笑)

今回、改めて印象に残った新しい知識を書いてみます。元々、史実かどうか怪しいそうなので、あくまでも一説ですが・・・・。

①アーサー王は、ブリテン生まれだがローマ人。アルトーリウスというのがローマ名だそうです。

②円卓の騎士団って印象に残る名前ですが、当時は長方形の机が普通。上座・下座の決まりもあったそうです。それをアーサー王が嫌い円卓にしたんだそうです。部下の騎士とは平等だと言ってね。だから特別だったんですね、円卓って。

③ここまで書いた後、wikiを見たら衝撃の事実が!アーサー王の時代に騎士はまだ居なかったんだそうです。事実よりロマンが欲しかったのに。知りたくなかった。

④もう一丁。”キング”という言い方すら間違ってるんだって!キングは彼らが戦った相手のサクソン人の言葉なんだって。もう良いよ。夢を壊さないでよぅぅぅぅ。




2016年6月24日金曜日

ジェットエンジンの形式 Form of jet engine

ジェットエンジンって何で飛行機を飛ばせれるほどの力が出るのか、よくわかんない感じがありませんか?


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

だってね、上の図が原理図なんですが、吸い込んだ空気をファンで圧縮して火をつけるだけでしょう?言い換えると効率の良いプロペラに覆いを付けて燃料を燃やしているだけじゃん。そこからどう推力が生まれるのって感じちゃう。

どうもね、ファンの多段化と段々流路を絞ることで、爆発的な燃焼が出来るところまで、空気を圧縮できちゃうようなんです。感覚的にはピンときませんがそう思い込むようにしています。

んで、こないだプロペラ機の最高速をターボプロップエンジン機が持っていると書いたので、ターボファンエンジンとどう違うんだと思って、調べながら書いちゃおうというわけです。



ターボファンエンジンは、ジェットエンジン前面にそのまま空気を後ろに流すファンを付けたもので、亜音速域での効率向上を目論んで作られたものです。
(ちなみに世界初のターボファンエンジンもロールスロイス製)


コアエンジン(燃焼する部分)の流入空気量とファンのみを通過する流入空気量との比率を”バイパス比”と言って、初期のターボファンエンジンと超音速戦闘機などは、このバイパス比が1~2程度。
左が低バイパス比エンジン、
右が高バイパス比エンジン

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

最近の旅客機には燃費の向上のためバイパス比が8.7もある高バイパス比エンジンが主流になりつつあり、バイパスファンが1段という事もあって、”プロペラへの回帰”とも言われているそうです。

ターボプロップとターボファンの境目が曖昧になりつつあるという事です。定義としては、プロペラかファンかの違いだけで、大きさ等は似通ってきているんですね。


2016年6月23日木曜日

男と女の違い論 About the differences between man and woman

「論」なんて偉そうに書いちゃったけど、多分昔から言われ続けていることでしょう。ただ私が気づかされたのは最近なので書いてみます。

① 脳が違う。

男は目的脳。女は共感脳、だそうです。

つまり、男は問題を解決しようとするが、女は問題に共感しようとする。

女性がよくグダグダと話を続けるので、「何が言いたいんだ」って感じた時ありませんか?その時共感して欲しいだけなんですって。その人は何が正しいのかを知りたいと望んではいない。聞いて、共感して欲しいだけなんですって。だから、そんな時はただただ、共感していればいいんですって。

学ぶのもそうで、男は目的の答えを知ろうとするだから本を読んだり・先輩に聞いたりするが、女は共感から学ぶ。例えば誰かが転んで痛かった話を聞くと、そこから「何が危険かを共感して転ばないようにいろいろ用心する」とかね。

別れた女房もそうで、彼女が昔、車で事故を起こした。

事故処理が一段落してその夜、相手がこうだったら、とか、もしこうなってたら、とかしか言わず、反省を口にしなかったので随分我慢して聞いた後、さすがに怒りました。

「今は反省だけを口にする時だろう」ってね。

でも、正しいやり方はそうじゃあない。こっちもグダグダ言いながら、彼女がこっちに共感して学べるように話を進めるべきでした。自分の方が運転が上手だと思っていればなおの事そうで、経験が少ないんですから頭の中だけでも経験を積ませる。そうすれば自然に彼女も正しい運転術を学んだでしょう。

② 本能的志向が違う。

男は、狩りが上手く獲物をたくさん持ってくるやつがモテたから、それが本能となって、仕事で活躍しようとし呑みに行っても仕事自慢をする。また空間を把握するのが上手。

女は、見目麗しく・子供や家族のお世話が上手い人がモテたから、それが本能となって、昼の仕事は淡々とするだけだが夜の仕事に足を突っ込むと俄然、むきになって競争する。例えば、並行して仕事を進めるのが上手だが、地図は読めない、とかね。

だからね、女性はシロートでもおもてなしの勉強をします。おもてなしってお世話の一種ですからね。共感脳で、友達と話をする中で学んじゃう。

もしあなたが男で、営業職でも無かったら、どうすれば他人を気持ちよくさせるかなんて考えもしないでしょう?少なくとも私はそうでした。

「正しい結論を誰よりも早く」とは考えましたが、「その結論を相手がどう感じるか」で、内容を変えることは無かったと思います。またそういうやり方がずるいと感じるほうでしたから。

一方女性は臨機応変です、相手次第で結論が変わる。応変が過ぎて信念が無いとまで感じましたが、目的より相手を見ている。こういうことだったんだなぁと今は判ります。

③ 出産・育児への関心の程度が違う。

女>>男 ですね。やっぱり。

例えば、若い時に離婚した女性が居て、その人が次の恋愛を優先したかったので、自ら望んで子供を手離して家を出た、なんてことが身の回りにもあったんですが、その時それを話題にしていた女性同士が怒ってましたねえ。子供を自ら放棄!信じられない!人でなしだ!って事でね。

我が命と引き換えでも、子を助けようという女性が大多数ですから当然の話かもしれません。

ここから、男は浮気しやすく、女は身持ちが固いって事にも繋がると思います。






2016年6月22日水曜日

ル・マン 空力スペシャル⑦1992-現在 Le Mans aerodynamic Special

1992年 プジョー905 Evo 1B

何が変わったんだと思われるかもしれませんが、次世代のトレンドが1つだけ取り込まれています。

フードです。まず、フードの両サイドが立ってるでしょう?

スポーツカーは一応2人乗りとレギュレーションで決められていますが、事実上1人乗りなので2人、間にセンターモノコックという構成から、両サイドシャーシ、間にうんと近づけた2人シートという構成に変え、ギリギリに両サイドを立てて全面投影面積を少なくしたんです。

またフードですが、比較的丸いのが判るでしょうか?これは最前までフードを伸ばさず、リフトを抑える工夫です。

尖ったノーズは、いかにも空気を切り裂くイメージですが、音速以下ではあまり役立ちません。むしろ、立てて横に空気を流す方がリフトが少なくなるので良いんです。

このプジョーは、フードだけは最新のトレンドを採用しているんです。

プジョーはスポーツカー空力トレンドのパイオニアで
1993年 プジョー905 Evo 1C
翌年にはホイールカバー前面も立てて、
1992年発表のみ プジョー905 Evo 2
更にフロントにウィング


間を飛ばして、2003年 ベントレー・スピード8

これで今の空力トレンドが完成しています。

立ててて幅を狭くしたフード、やはり立てたホイールカバーとノーズ、その間のウィング。フードが前にも後ろにも短いので、リアウイングに良く風が当たりそうです。
シルエットです。


2015年 ポルシェ919 ハイブリッド

ノーズの処理とリアの背びれが違うだけで、あとはほぼ同じ。ホイールカバー前面はもっと立って、「上には風を通さないぞーっ」てのがよりはっきり現れています。

ノーズの処理は、「ウィングを置きたいんだけれどどういう風に」が問題で、ベントレーは周りに何も置かない設計、ポルシェ919はF1のハイノーズを取り入れ、だけどノーズとホイール間を繋いでウィングを隠した設計です。

背びれは高速ストレートでの直進性を確保するため、レギュレーションで決まっているそうです。








2016年6月21日火曜日

ル・マン 空力スペシャル⑥1970-1991 Le Mans aerodynamic Special

1970年 ポルシェ917K(917LH)

いよいよ、ルマンの形の代表、ポルシェ917K LH の登場です。

水平対向12気筒、ターボ、空冷 です。2気筒づつクランクピンを共有し、かつアウトプットは中央から。前年度までの908は8気筒で、2気筒づつピストンが対向する本当のボクサーエンジンでしたが、こいつから+4気筒の12気筒になってそのために長くなるクランクシャフトをうんと気にしたエンジンです。

ここから、1991年にマツダが勝ってますがそこまで21年間、形がほとんど変わりません。


ポルシェの黄金期(12勝/21回)とも言えますし、私がスポーツカーレースから興味を失った時期でもあります。だってほぼ形が変わらないんですもの。

ポルシェ以外の主だった優勝車は、1972-1974年(3連勝) マトラ・シムカ・MS670B この年はオープンボディーだったけど、クローズドボディーならほぼ似たようなもの。

1980年 ロンドー・M379B 比較的ユニークな形

1968、1970年 ジャガーXJR

ねっ似てるでしょう?





2016年6月20日月曜日

”発覚免脱罪”「ハッカクメンダツザイ」 Update training of driver's license

私は5月生まれなので、先月、免許証の書き換えをしました。

違反をいろいろしたので、2時間の講習を義務付けられました。
久しぶりに苦痛な2時間と覚悟していましたが、案外そうでもなかったです。

それは講習が工夫されていて、正論だけを振りかざすようなものではなく、「どう事故を減らすか」に的を絞った非常に実質的なものだったからです。

例えば、VTRを見る時間があったんですが、かつては事故を起こした人、その被害者がどんなにひどい目に合うかといった脅すような内容で、それはそれで目的を達成していたようでしたが、後味は悪かったです。

今回のは、普通の主婦(もちろん、綺麗目の方)が一回り運転した後、どこに欠点が有って、どういうふうにすると事故の可能性をもっと減らせるかアドバイスされるといったものでした。

アドバイスするほうもいわゆる警察関係者ではなく、事故データを解析・研究されている学者さんで、そのことだけを見ても警察がいかに見ている人の反感を買わないように工夫しているかが判ります。

その内容が素晴らしい!
http://greenz.jp/2015/08/09/traffic_lights_london/

例えば左折の時、自転車が良いスピードで飛び込んでくることがあるから、もっと首をねじって左後方を見ろとか、この交差点は後続車が見にくいから見えるまで待つつもりで発進を遅らせろとか、そういう実質的な注意を受けるんです。


私は.事故を起こさないようにバイクに乗るのが上手だと自分で思ってますが、そのノウハウと同じです。長年培った経験がわかりやすくアドバイスされていました。

私のは経験です。人より乗っている時間とスピードを出している時間が長いから、怖い思いもいっぱいしてる。その一つ一つが訓練となって今のライドに生きています。

が、危ない方法です。

私はラッキーだったから生き残れたけれど、同じような経験を積むと半分以上は酷い事故を経験することになるんじゃないでしょうか。

それを経験せずに訓練できるんですから、現状ではベストに近い方法だと思いました。

今は、事故自体が減っているそうです。何年も連続してね。こういう実質的な教育や、車の改良、道路の改良といった努力が実を結びつつあるようです。


でね、新知識、「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」ハッカクメンダツザイって聞いた事のない音。これが新設された法律です。

危険運転致死罪という法律が前に出来て、酔っ払い運転とかラリッて運転とかの罪が重くなったでしょう。今度はその重い罪を逃れるために捕まってから酒を呑んだり、ひき逃げをしたりして危険運転に相当しないように回避しようとする人が出てきちゃった。その罪を重くする物です。

「法」ってどういう風に作られていくのか、良く分かる感じですね。