インタビュー

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WEBマガジン B plus で紹介されました

2016年6月4日土曜日

飛ぶヨットレーサー①ウイングキール Flying yacht racer”wing keel”

ヨットレーサーを書いてて面白かったので。もう一回。

ヨットレースの最高峰はアメリカズカップ。でっかいヨットでぶんぶん水上を走るレースです。

ヨットレースは、外洋を走る世界一周レースなどもありますが言ってみりゃあこちらはラリー、アメリカズカップは湾内などの比較的波の少ない所で行われるサーキットレースと言ったところでしょうか。

このアメリカズカップは、ヨット気違いの金持ち(ヨットって金持ちの遊びのイメージがありますよね)がスポンサーになって、プロのヨットレーサーを雇い、プロのヨットメーカーに技術開発させ、レースをします。今はこれが物凄い高額になっちゃったので、シンジケートを作ってお金を集めてチームを作るらしいですけどね。(それをシンジケートって呼ぶのもカッコいい)

車やバイクのレースと違うのは、そのメーカーがスポンサーでは無いところ。投資が回収できる見込みが無いんです。広告塔としての役割を除けばですけど。

で、1983年の大会でウィングキールを付けたオーストラリア艇が勝ちました。これはカップが誕生して以来初めてのアメリカ以外の勝利です。その”アメリカ以外が勝った”というセンセーションと共にウィングキールの事も語られました。

私のような、ヨットの門外漢ですら当時のビッグニュースとして知ってましたから、相当な技術的ブレークスルーだったんだと思います。

ヨットは風を受け上手く受け流して、斜めにですが風上に進めます。帆ですが翼に近いカーブを付けることで、浮力を発生し進むのです。しかし、風上方向にも分力を生じる程度なので、風下に行かないための壁を必要とします。これがキールと呼ばれる進行方向の水中翼兼おもりです。これはどんなヨットにも付いています。

これに浮力を生じさせるような水平方向の翼を付けちゃったんですね。今ほどではないにせよ、船体を水面から浮かす効果があったんでしょう。

多分、これが始まりです。

to be continue.....







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