違反をいろいろしたので、2時間の講習を義務付けられました。
久しぶりに苦痛な2時間と覚悟していましたが、案外そうでもなかったです。
それは講習が工夫されていて、正論だけを振りかざすようなものではなく、「どう事故を減らすか」に的を絞った非常に実質的なものだったからです。
例えば、VTRを見る時間があったんですが、かつては事故を起こした人、その被害者がどんなにひどい目に合うかといった脅すような内容で、それはそれで目的を達成していたようでしたが、後味は悪かったです。
今回のは、普通の主婦(もちろん、綺麗目の方)が一回り運転した後、どこに欠点が有って、どういうふうにすると事故の可能性をもっと減らせるかアドバイスされるといったものでした。
アドバイスするほうもいわゆる警察関係者ではなく、事故データを解析・研究されている学者さんで、そのことだけを見ても警察がいかに見ている人の反感を買わないように工夫しているかが判ります。
その内容が素晴らしい!
http://greenz.jp/2015/08/09/traffic_lights_london/
例えば左折の時、自転車が良いスピードで飛び込んでくることがあるから、もっと首をねじって左後方を見ろとか、この交差点は後続車が見にくいから見えるまで待つつもりで発進を遅らせろとか、そういう実質的な注意を受けるんです。
私は.事故を起こさないようにバイクに乗るのが上手だと自分で思ってますが、そのノウハウと同じです。長年培った経験がわかりやすくアドバイスされていました。
私のは経験です。人より乗っている時間とスピードを出している時間が長いから、怖い思いもいっぱいしてる。その一つ一つが訓練となって今のライドに生きています。
が、危ない方法です。
私はラッキーだったから生き残れたけれど、同じような経験を積むと半分以上は酷い事故を経験することになるんじゃないでしょうか。
それを経験せずに訓練できるんですから、現状ではベストに近い方法だと思いました。
今は、事故自体が減っているそうです。何年も連続してね。こういう実質的な教育や、車の改良、道路の改良といった努力が実を結びつつあるようです。
でね、新知識、「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」ハッカクメンダツザイって聞いた事のない音。これが新設された法律です。
危険運転致死罪という法律が前に出来て、酔っ払い運転とかラリッて運転とかの罪が重くなったでしょう。今度はその重い罪を逃れるために捕まってから酒を呑んだり、ひき逃げをしたりして危険運転に相当しないように回避しようとする人が出てきちゃった。その罪を重くする物です。
「法」ってどういう風に作られていくのか、良く分かる感じですね。
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