結構、まじめに調べましたが、どうもアメリカズカップの船は水中翼コントロールを許されていないようです。出し入れだけが許されてるみたい。
本当に固定のままでうまく飛べるのか?私の常識では無理という結論でしたが、どうも固定のようです。だからこそフォイリングがモスより10年近く遅れたのかなぁ。
多分速度が本当に早く、あんなに小さな水中翼で充分飛べちゃう。速度による浮力に余裕があるから、効率は多少落ちてもセルフスタビリティーを上げるようにして、上下のコントロールをしなくても何とかなるのかなぁと納得しようとしてます。
どなたかご存知の方お教えいただきたいです。
軽量化も進んでいます。
AC72 全長22m マスト高40m 重量5.9t
2007年まで15年続いた下記のIACC規格時代と比べると、マスト高は高いのに、重量は1/4です。
http://bulkhead.jp/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%82%82%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%882%EF%BC%89/
1992-2007年
IACC 全長25m マスト高35m 重量24t
http://emirates-team-new-zealand.americascup.com/en/gallery/19_32nd-Americas-Cup.html
あとねモスには許されないアメリカズカップ艇だけの技術が有って、帆を本当に翼型断面にしちゃってます。
これはもう昔からそうなるだろうって絵とか、CGとかいっぱい有ったです。もう素材が出来るまで待ってる段階だったです。
だってね、帆=布ってね、引張強度だけは物凄く強い素材なんです。垂直方向には全くダメですけどね。だからこそ、昔から帆船が実用化出来てたんですね。これを超える素材が出来なくちゃあ実現できなかった。この八ードルはそうとう高かったと思いますよ。
昔、東大の8=手漕ぎボート8人乗り が強い時があって(全日本4連覇、今も強いらしいですが)、東大らしいですね艇の技術開発も進んでて強かったんですって。そんときの技術の一つに、”艇の組み立てをテープでする”ってのが、あったんです。それで、テープ=布状の物で固定するって軽く出来るんだなぁ、布ってうまく使えば凄いんだなぁって判ったんです。そうでしょ。
んで、風上に切り上がれる船が昔から出来てた。これは帆が翼断面に近くないと不可能です。
んで、帆を翼断面に近ずけるためにいろんな工夫がありました。
”バテン(帆を翼型に近づけるための板状のテンションをかける物)”とか、”メインセール+ジブセール(スロッテッドウィングみたいなもの)”とか、もう翼断面にしたいのはやまやまなんだけど、重くなっちゃうから未だ出来ない。ってのが60年位あったんじゃないかな。
ボロンとかザイロンとかカーボンとかの軽量素材が使えるようになると、今度は高価だからルールで縛られちゃうし、それは15年位。
合わせると100年近く前から、翼断面の帆が理想だって判ってて使われなかった。
んで、AC72ルールですよ。艇長72フィートを超えなければ、それに艇のコントロールを人力で行えば、基本は何でもあり。
それで、待ってましたと翼断面メインセール、フォイリング、になったんだなぁ。つうよりそういう船にして、もっとショウアップしてTV放映権で稼ごうって感じでルールを変更したらしいです。
(アメリカズカップでは、前年度の勝利者が開催場所とルールを決めれる。)
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