インタビュー

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WEBマガジン B plus で紹介されました

2016年6月7日火曜日

シュナイダー・トロフィー・レースの機体①1913 aircrafts of Schneider Trophy

前にも書いたんですが、シュナイダー・トロフィー・レース。

飛行機の形の変化が面白い時代なので、もう一回写真を多用して書いて見ます。

そもそも、何で水上機という今ではマイナーな機種のレースなのかって言うと、当時はフラップの発明以前だったので、高速機=滑走路が長い という常識があり、滑走路を長く取れる水上機の方が早かったんです。

水上機は大きなフロートが必要な為、空気抵抗が大きく速度を出す上でデメリットが大きいんですが、航空機の黎明期には滑走路が自由に取れるメリットが大きかったんです。

なので、水上機を駆逐したのはブルドーザーだと言われているそうです。(長い滑走路が作れるようになったという意味)

優勝機一覧wikiより勝手に転載しました

開催年開催地優勝機優勝国パイロット速度(km/h)
1913モナコの旗 モナコドゥペルデュサンフランスの旗 フランスモーリス・プレヴォ73.56
1914モナコの旗 モナコソッピース タブロイドイギリスの旗 イギリスハワード・ピクストン139.74
1915-1918第一次世界大戦のため中断
1919イギリスの旗 ボーンマス条件の中イタリアのG.ジャンネロが乗るサヴォイア S.13が優勝したが、後、自ら辞退したためレース自体が無効とされた
1920イタリア王国の旗 ヴェネツィアサボイア S.12bisイタリア王国の旗 イタリアルイージ・ボローニャ170.54
1921イタリア王国の旗 ヴェネツィアマッキ M.7bisイタリア王国の旗 イタリアジョヴアンニ・ド・ブリガンティ189.66
1922イタリア王国の旗 ナポリスーパーマリン シーライオンIIイギリスの旗 イギリスアンリ・バード234.51
1923イギリスの旗 カウズカーチス CR-3アメリカ合衆国の旗 アメリカディビッド・リッテンハウス285.29
1924アメリカ合衆国の旗米に対抗できず仏伊は欠場、英は予選でクラッシュしたため延期
1925アメリカ合衆国の旗 ボルティモアカーチス R3C-2アメリカ合衆国の旗 アメリカジミー・ドーリットル374.28
1926アメリカ合衆国の旗 ハンプトン・ローズマッキ M.39イタリア王国の旗 イタリアマリオ・ベルナルディ396.69
1927イタリア王国の旗 ヴェネツィアスーパーマリン S.5イギリスの旗 イギリスシドニー・ウェブスター453.28
以降隔年開催
1929イギリスの旗 Calshot Spitスーパーマリン S.6イギリスの旗 イギリスヘンリー・ワグホーン528.89
1931イギリスの旗 Calshot Spitスーパーマリン S.6Bイギリスの旗 イギリスジョン N. ブースマン547.31
1913 ドゥペルデュサン・モノコック・レーサー フランス 73km/h  ノーム160ps
水上機はこの模型の写真しか出てきませんでした


中翼・単葉・翼のみ羽布貼り・胴体は木製モノコック・張り線有り・双胴+補助フロート、という分類になりますね。

エンジンが何処にあるのか判らないほど、スピナーとエンジンカウルの隙間が少ないのと、スピナーが妙に丸いのが特徴的ですね。木製モノコックも中翼・単葉も当時としては先端の設計です。

丸いスピナーなど、空気を引き裂くというイメージではありませんね。

ところで、今回のノームというエンジンと次回のグノームというエンジンは共にロータリーエンジンです。ロータリーつっても例のマツダのやつじゃあないです。空冷星形の初期にはシリンダー側が回るエンジンがあったんです。プロペラと一緒に回るやつ。

怖いですねぇ~。





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