インタビュー

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2012年7月8日日曜日

12/7/8 ジェット戦闘機の形 2

第1世代

世界初のジェット戦闘機は、メッサーシュミットMe262 です。世界初は、ドイツかフランスなんですね〜。
Messerschmitt Me 262 初飛行 1942/04 推力18kN

それを規格化し、大量生産したのがアメリカ、細部迄ブラッシュアップするのが日本って感じです。航空機の分野ではちょっと参加出来てないですが。
North American F-86 初飛行  1947/10 推力 27.1kN

この頃は、性能・形・大きさともにレシプロ機に毛が生えた程度のものでした。勿論、当時は劇的に性能が上がったと感じられたのでしょうが、今のレベルから考えるとね。

推力がレシプロの2倍程度だからでしょう。

第2世代

超音速機の登場です。

音速を超える為には、それまでと桁違いの推力が必要になります。F104はF86の3倍近いです。
そのため、大きなジェットエンジンが必要になって機体が格段に大きくなりました。
F-86 は全長11.4m F-104 は全長16.7m 約1.5倍ですね。体積は3乗だから4倍以上の大きさです。
Lockheed F-104 初飛行 1954/02 推力 70kN

また、推力が上がったために、主翼の浮力で飛ぶというより推力で飛ぶ感じになって、主翼が小さくても済んじゃうようになったんですね。探すのがめんどくて出しませんが、現代の機体は離陸直後に垂直に上昇します。高度を上げるためには、もう羽なんていらないんです。

エアインテークのコーンが、この世代の機体を印象づけてますが、これも音速越えの衝撃波から、タービンを守るためのもので、F-104 で初採用の時は固定式でしたが、その後は位置可変が普通だそうです。速度によって効率の良い位置が違うんですね。
MiG-21 ショックコーン

第3世代
音速を超える戦闘機をしばらく運用してみて、いよいよ実用的な超音速機になったのが、この世代です。

この頃は、ベトナム戦争等で戦闘経験を積み上げ、より実用的なジェット戦闘機はどうあるべきかが判ってきました。
こういうのを、軍事用語で"戦訓"と言います。

でその内容は、超音速飛行は必要ではない、超音速領域でははぼ真っ直ぐにしか飛べないので戦闘が出来ないそうです。
ただ、離脱時(逃げる時)には役に立つし、強い推力や強度は必要なので、結果として超音速も可能になるという位置付けだそうです。

当初は、超音速機どうしのすれ違いでは互いの機体を見れるのは1秒以下なので、ミサイル戦だけの想定でした。が、ベトナムの戦訓でドックファイトも出来なきゃダメだと判って、機関砲の搭載やより大きな主翼(高Gの旋回を可能に)も必要になりました。

主翼面積が、大・小・大と変化するところなんて「進歩は螺旋状に」そのものですね。面白いな〜。
McDonnell F-4 初飛行1958/05 推力105kN

F-4 は複座です。火機管制にパイロット以外の人間が必要になったのです。ドッグファイト用の機関砲は持ってますが、戦闘の主力はやはりミサイルで、レーダーと追尾のためより高度なコントロールをするようになったためです。

大きさも、WWⅡのレシプロ戦闘機より攻撃機のクラスになっていて、空対空ミサイルは勿論、地上攻撃兵器も多く搭載できました。

F-4 のスプリッターベーン

スプリッターベーンの役割はショックコーンと同じですが、マッハ2クラスのエアインテークは、より広範囲な速度に対応するため、可変域の拡大が必要となり、丸型より平面型のほうが可変しやすいく、角型のインテーク+板状のスプリッターベーンになったようです。






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