インタビュー

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2012年7月15日日曜日

12/7/15 ジェット戦闘機の形 4

第4.5世代

文字通り第4世代と第5世代の間で、主にCCVを取り入れた機体です。

CCV Control Configured Vehicle 運動能力向上機と訳します。

Grumman X-29 初飛行1984/12
この世代の特徴は、SFのような形です。

通常の航空機は、自立安定性を確保するために形が似ています。
前方に大きな主翼、後方に小さな尾翼、主翼には上反角と後退角、といったカタチです。

CCVは、この自立安定性を弱め、FBYを使ったコンピュータコントロールで、今まで出来なかった運動能力を機体に与えようとするものです。

自立安定性を弱めるために、主翼の前にカナードが着いていたり、主翼の下半角、前進角もあって、相当SFに見えます。

CCVによって機首の向きと違う方向に進むというような飛び方が可能になります。
例えば、動かない地上の攻撃対象に横から近づきながら、機銃掃射続けるといった用法が出来ます。

運動性というと、イギリスのホーカー・シドレー・ハリアーが思い浮かびます。

Hawker Siddeley Harrier 初飛行 1960/10 推力93.4kN

ジェット機で垂直離着陸の出来る機体で、最近話題のオスプレイと同時期の構想だった気がしますが、方やフォーランド紛争(1982/3-/6)で名を売り、方や今ようやく実用化って、随分とデビュー時期に差が出たものです。オスプレイには何か技術的なむづかしさがあるんでしょうね。

Bell & Boeing 共同開発V-22 Osprey 初飛行1989/3

ハリアーの初飛行の時期や推力は 第3世代と同クラスですが、この機体だけが異質です。エンジンはロールスロイス製で、推力偏向ノズルを4ケ機体側面に設けています。このエンジンが画期的だったんですね。

Rolls-Royce Pegasus 1958開発開始

ホークランド紛争は、西側国同士の唯一のジェット戦闘機同士の空戦で、ハリアー対シュペール・エタンダールだったんですが、勝率では 0-24でハリアーが圧勝でした。
Dassault SuperÉtendard 初飛行1974/10推力49kN

ハリアーは有名なサイドワインダーを装備していたことも有り、機体の性能差だけではなかったらしいですが、ハリアーの運動能力も役に立っていたそうです。

General Electric 試射1951 Sidewinder

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