インタビュー

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2011年10月10日月曜日

11/10/10 掛川のお祭り ディティール(鉄火)

今年は、ブログを書き始めてから始めてのお祭りなので、ブログ用にと写真をいっぱい取りました。

まずは、鉄火から。鉄火というのは、屋台同士がすれ違う時のしきたり全般の事を言います。多分、昔は道が狭かったので、すれ違うときにぶつかったりとかのトラブルが多く、それを様式にしちゃったんですね。

まず、屋台同士が近づいてきます。

拍子木役どうしが挨拶しあって、お互いを確認します。


そして、手木(屋台を引くための横棒)の端と端を一直線に並べようとします。屋台は重く、大きいので簡単には言うことをききません。拍子木役の指示で、手木役8人全員で力を合わせて微調整します。





微調整が完了して、お互いの拍子木役が納得すると、


チョンチョンと木が入って、お囃子が止まります。

今度は心棒どうしをやはり一直線に並べようとします。

同じように、微調整し同じように、拍子木同士が納得するとやはり、チョンチョンと木が入って、

今度は、「鉄火」と言われる、乱れ打ちのような曲が開始されます。同時に屋台は上下に激しくゆすられます。


小太鼓は小学生と決まっているので、鉄火がやれるかどうかは、小学生の楽しみの一つです。
鉄火はよその町に笑われるような技量の子ではいけないので、一定以上の技量があると認められなければ、鉄火がありそうなシーンでは叩かせてもらえません。たいてい小5以上になっちゃいます。
「うちの子をここで叩かせろ」という親のゴリ押しや、「あそこで何でうちの子は叩かせてもらえなかったのか」というクレームがつきもので、青年の悩み事の一つで、勝手をすると後がまずくなるので、公平・公正 な順番つけが必要な、神経を使う仕事になってます。

最後に屋台の後端が、通り過ぎるとまた木が入って、今度は、通常の曲に変わります。屋台を揺するのも止めになります。

以上がすれ違うときの様子です。屋台がすれ違うたびに必ずやり、やるためにわざわざUターンしてすれ違いし直す、なんてこともやります。

また、地元の方たちは何の疑問も無く、スレ違い そのものも、スレ違うときのしきたりも、スレ違い専用の曲も、同じように「鉄火」と呼びますが、おそらく「曲」の名前が元で、それを演奏する行為も
状況も 「鉄火」と呼ぶようになったんでしょう。

総括すると、近づいてきて/手木どうし(屋台先端)慎重に音止め/心棒どうし(屋台中央・最大横幅)慎重に、音再開/屋台後端、通常に戻る

どうです、上手にやるべき事を 様式化 してるでしょう。

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