インタビュー

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2011年12月23日金曜日

11/12/24 携帯で儲かった時代 2

勿論、家人にとってはまさしく寝耳に水で、「何事なの?」

順々と言って聞かせているつもりですが、興奮しているせいでうまく伝わらず、この日は遅刻したような気がします。

まあ、会社を辞めるってのは穏当じゃないのでまず確かめてからって事になったんですが、
実行してみると、まず、個人では家族の名義で買っても最大5台までしか買えない事が判りました。

残り3台を子供と、田舎の母の名義で買い、オークションに出してみると、やっぱり¥40,000/台で売れ、翌日、本当に¥120,000が私の口座に振り込まれました。間違い無いと確信してやったことでしたが、本当に現金が振り込まれた時はそれはもう興奮しました。

違法性が無い事も確信していましたが、やっぱりアングラ商売で、ヤクザが絡んでないかが最も心配でしたので、相手が女性だったのも最初の取引としては安心できて良かったです。香港と日本を行き来するお仕事をされている方で、香港の友人に頼まれて、集めているって言ってました。

ここらで、なんで転売して儲かるのかを解説します。

まず、「GSM」 ですが、日本では FOMA・3G と言われるSIMの入った携帯の事です。携帯の国際規格で、SIMが共通に使えて、勿論電波も共通なんです。
Vodafone 最初の3G携帯 801SH

元々はヨーロッパのように国境を跨いで行き来するところでも、不便無く携帯が使えるように考えられたんでしょう。
国が変わって、携帯キャリアが変わっても、同じ端末がSIMを差し替えるだけで使えるようになってます。また、日本のように、キャリアが端末を売るのではなく、端末とSIMとを別々買える様にする事も目的です。

最近は、日本でもようやく端末とキャリアを切り離して販売する準備がととのってきつつあり、各社がSIMフリーと言ってるのがそれです。
DOCOMO の回線で動作中のシムフリーiPhone

だから、当時でも端末の機械自体はどこの会社のSIMでも動くように作られてました。DOCOMOの機種がSoftBankのSIMで動かないのは、ソフトでロックされているだけだったんです。

このような、端末の低価格や機能を売りにして、回線の契約数を伸ばそうとする販売方法は、ヨーロッパでも珍しい事ではなく、まあ、国境を越えて行き来する人は、向こうだってそんなに多いわけではないでしょうからね。

なので、そのロックを解除してSIMフリーとして販売するという商売も(勿論アングラ商売でしたが、かの地でも違法ではないらしいです)成立してたらしいんです。

そのような人達にとっては、日本でのGSM機種の発売はおいしい話だったんでしょうね。待ってましたとロック解除し、そのソフトを売りました。

つまり、日本ユーザー¥1,000で購入-転売者¥40,000で購入-販売者(ソフトを変更してSIMフリー器として販売)¥50,000で購入-香港ユーザー¥60,000で購入(おそらく正規ルートより¥10,000位安い)てな具合だったんですね。

もう毎日、どうやって新規契約できるかそればっかりを考えてるようになっちゃいました。
そのヒントになったのは通信販売で、私は既に5台契約しているのでもう買えないはずなんですが、北海道の通販業者から問題なく買えちゃったんです。

また、睡眠時間を削ってネットで調べてみると、Vodafoneは全国共通の登録システムが無く、北海道、東北、関東、東海、北陸、関西、中国、九州(四国はどうだったかな~)に、完全に分かれていて、地方間のデータのやり取りは無かったんです。(今はちゃんとシステムがあります。念のため)

それに気づくと、私の住んでいる静岡は、関東にも、大阪にも近く、アングラ商売人にはベストの地域でした。

静岡から身延線で甲府まで行くともう関東管轄、新幹線で京都まで行くと関西管轄、名古屋の先の米原で北陸本線に乗り換えれば敦賀で北陸管轄、と地元の東海を入れれば4地域にアクセス可能でした。
身延線は風光明媚

もう、買いまくりました。私は、違法行為をしていない確信があり、「Vodafoneが(他のキャリアも同じでしたが)胡散臭いビジネスモデルを使っているから、我々のような輩につけこまれるんだ、悪いのはキャリアだ。」という義賊気取りがあったので、契約即解約のような弱いものを泣かせる事はせず(半年以下で解約されると、その損金は末端の販売会社がかぶる)、半年は契約を継続したので、MAX 55回線を持っていたことがあります。

お金が自由になったので、
NOKIA 7600

NOKIAの木の葉のような機種や、
モトローラM1000

TVリモコンのようなでっかい奴、等々いろんな携帯を試せたのも、楽しかったです。

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