インタビュー

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WEBマガジン B plus で紹介されました

2011年5月31日火曜日

3d まごの手



で、そのじいさんの話ですが、結構すごい人だったんです。
語り口を軽くしたくて、「じいさん」と書いてますが、本当はその人の前で、私、かしこまります。

竹細工、特に竹を繊維状にして紐にした物が得意で(お得意でいらしてと書くべきところをあえて軽くかいてるんですからね。尊敬してますからね。)、確か長さで日本一 とか。何かの雑誌?新聞?の記事になったのを見せてくれたんです。

竹紐の用途は火種の保存だそうです。火縄銃の火縄もこれだそうです。驚いたことに、うちに帰ってきて、女房にこの話をしたら、用途を知ってました。バカじゃなかったんだ、あいつ。驚き!

「竹の不思議はな~」と言いながら、竹を縦に裂き、さらに皮を取るように横に裂き、薄いチップ状にして 「なっ、折れるだろ、ところが繊維にまですると折れないんだよ」 これは当然なので、熱い牛乳瓶に水をかけると割れる話を例にして説明しました。

で、俺のこと、ちょっとは気に入ってくれたようで、ペーパーナイフ、背中掻き、雑草取り、紐 をロハでいただきました。sign を入れてくれるようにお願いしましたが、照れてしてくれなかったので、屋号をシャメして、これに似せて竹に掘り込みの屋号を入れて、見てもらいにくるからねっ と分かれました。ね、すごい人だったでしょ。

で、この写真一番上のが孫の手なんだけど、曲がってるところは無いんです。でもよほど自信があったらしくて、今この場で使えと言われ、使うと確かに的確に痒いところに届き、しかも横に動かすと広い面積を掻ける、これは優れものです。これは売るべきだと言うと、じいさんは人にくれてやるのが楽しいのに、それが出来なくなるからヤダと言う。私なんぞほしい物だらけで、お金はいくらあっても足りませんが、でも、ホントにもったいないのでさらに、人に知らしめるために ¥1-オークションにするのは?と言うと、多分「人に知らしめる」ってとこにはひっかかるものがおありのようでした。
彫り込みの屋号が出来たら、見せに行き、また、説得してみますけど。

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