インタビュー

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2012年8月15日水曜日

12/8/15 トヨタ


トヨタという会社は、私にとっては毀誉褒貶の激しい会社です。
私なんぞにどう思われようが、先様は全く気にならないでしょうがね。


私の若い頃は、トヨタと日産がライバルで、車好きには日産が技術優先、トヨタは商売が上手いだけと思われていました。
私もトヨタは、無借金経営と万人受けする無難な Design だけの会社だと思ってました。

トヨタが日産を寄せ付けない、孤高の存在に成ったのはいつ頃からだったでしょうか?

雅子さまカラーのスターレット

私にとっては、皇太子妃が運転されていた車が スターレット であったことを知った時でした。
私のような物好きでない、成金でもない、上品な人が選ぶのは、なるほどトヨタのベーシックカーだよな〜と納得した時、トヨタを見る目が変わったんです。
決定的に変わったのは、やはり プリウス です。
1997-2003 初代(前期型)


他のどの会社も市販を考えていない時代に、ハイブリッド車を 格段に進歩した燃費性能とそこそこの価格で、(誰にでも判る性能差をちゃんと出した上で)世に送り出した。

他者とは隔絶した実力が無ければ、とても出来ない事です。スゴイナー と思ってトヨタを気にするようになると、もう生産量世界一が目前でした。


また、私が20代のころから「かんばん方式」と言って、在庫をなるべく持たずに生産するやり方を徹底して、世の賞賛を受けてもいました。完全にトヨタのオリジナルです。

当初は、たんなる外注イジメではないかとの批判も多かったので、トヨタはかんばん方式を世間に認知させるために、求められるまま他社の指導を行った事もあって、今では、カーメーカーだけでなく、同様のやり方をする企業が多いです。

(作り方は、企業の真の財産なので公開しないのが普通。かんばん方式はその点、異例。設計は商品を買ってバラせば分かってしまうが、生産技術はそうではないので、企業の実力が表れると云われています。)

車の商売より先に、かんばん方式の方が世を席巻したのです。

さらに私が30代の頃は、塗装用のロボットを作る部門にいたんですが、生産設備の業界では「トヨタが使っているかどうかで評価が別れる、だからウチも何とかトヨタに売りたい」と偉い人が言っていました。

20年も前から、生産技術はもう日本一だったんですね。

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