インタビュー

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2012年8月17日金曜日

12/8/17 Lockheed F-117

私のブログの最も熱心なFANは、私自身でしょう。
(私自身は閲覧履歴に残らないようにしています。現在の5,000+の履歴は、私以外の方の履歴です。)

で、時々読み返すんですが、見るたびにハッとするのは Lockheed F-117 です。
初飛行 1981/6 Nighthawk

本当にすごい形です。SF作家も、未来学者も、航空機Designer も想像もしていなかった、多角形の形、申し訳ない程度に付いている、V字型の尾翼、真っ黒のマットな塗装、突き抜けたオリジナル・世界を驚かせた性能。

偉そうに言いますが、およそ乗り物の中で、突然現れて世の中を席巻した唯一の存在ではないでしょうか。
コイツに比べれば、F1のウイングカーも、トヨタのプリウスも、塵芥です。
詳しく知りたければ、Wikiをどうぞ ですが、私なりにまとめてみます。

まず、多角形。

これは、レーダーの反射波を一定方向にするためです。今までの航空機は、流れるような曲線で出来ていました。相手が空気なので当然ですね。

ところが、曲線だとレーダー波をいろんな方向に反射するので、レーダー波の受信機に常に反射波が届くことにもなります。
レーダーアンテナ(直径40m)

これが、1方向の平面だとどうなるか。特定の向きになった時だけ、反射波が受信機に届きますが、一瞬なので受信が成立せず、見つからないんです。

V字型の小ぶりな尾翼も同じような理由で、大きな後退角と小さな面積になっています。

上から またイメージが違いますね

RAM(Radar Absorbent Material) というのが、表面のマット塗装の正体で、カーボンとエポキシの混ざった塗料です。電磁波を反射でなく、吸収する素材。

その他にも、エアインレットは金網で覆われ、内部のエンジン部がレーダーを反射するのを防いでいますし、

キャノピーは平面でかつ、金蒸着(内部でのレーダー乱反射を防ぐ)、

ジェットノズルは機体上面(後面ではない)で平たく配置し、赤外線でも探知しにくくしています。

この機体と同じレベルの”飛躍”が、今後の世界にありうるのでしょうか?
車なら、タイヤが無くなった時?

私が生きているうちだといいな。願わくばそれが戦争と無関係でありますように。

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