インタビュー

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2012年7月14日土曜日

12/7/14 ジェット戦闘機の形 3

続きです。

第4世代

端的に言うと、F-4 ファントムなどの第3世代を運用してみて、その戦訓を取り込んで設計された世代です。
F-16 と Su-27


技術的な特徴もいろいろあるのですが、何よりも美しくクリーンな形が特徴だと思います。

美しいのは、技術レベルが上がり、超音速機に必要な空力的スタイルの解析が進んだので、形にコストをかける意味が明瞭になったからでしょう。

F-16 ファイティングファルコン 初飛行1974/2 推力75.6kN

例えば F-16 の主翼は、ボディ前方から徐々に張り出し始めて、非常にスムーズできれいです。(ブレンデッドウイング)
空力的意味があって、急上昇時にここからスパイラル状の気流が発生して、揚力を増す効果があるそうです。

また、エリアルールといって断面積の変化を少なくすることで、音速突破時の抗力を抑える設計手法もあります。
有名なのは、YF-102⇒YF-102A の話で、エリアルールを適用したコークボトルラインを取り入れる事で音速突破が可能になりました。コークボトルラインもジェット戦闘機を美しく見せますよね。









左:コークボトルラインを取り入れて音速突破した YF-102A
胴体中央がくびれています。


右:音速突破できなかった、YF-102





あとは、垂直尾翼の面積増と、インレットが機体下部についている機体が多いですね。

垂直尾翼は、急上昇時(というか、大仰角姿勢の時)に、機体や主翼の乱流の影響を受けない上方に面積を確保して舵の効きを確保するためで、同じ目的で2枚にしている機体も多いです。

インレットも、やはり大仰角姿勢での流入量を確保するためと聞いています。
MiG-29 胴体下部にインレット


大仰角時のために、という話ばかりですね。
運動性を上げようという意図が見えます。ドックファイトで勝つ機体を欲しがってたんですかね。
この流れが 4.5世代機に繋がります。

カタチ以外でのトレンドは、ターボファンエンジン+アフターバーナーと、フライバイワイヤですかね。
私はフライバイワイヤという呼称自体が好きです。英語特有のかっこよさを感じます。FBWとの短縮表記も一般的です。
F-16 のFBWにより寝かせた操縦席


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