中でも、mono好きの心を大いに満たしてくれるのは、リノ・エアレース それも Unlimited Class。
条件は レシプロエンジンとプロペラ駆動 のみ。何でもありです。大概、WWⅡ後期のアメリカの戦闘機をベースに大幅な改造を加えてます。レシプロ戦闘機の最後期ですからね。
写真は P51 ムスタングをベースに改造を加えた、割かし多数派の機体です。
P51は、米軍機の中でも超傑作機で、それまで無名のノースアメリカン社初の自社開発機・開発期間が9ケ月という異例の短期間・突出した高性能 等等、お話がいっぱいある機体で、技術的には主翼の断面に層流翼型を使っている事が有名です。層流翼は、
このように、最大翼厚が後ろ目になってます。なので、ぱっと見、翼が非常に薄く感じられます。
この機体に、コクピットの小型化、表面の平滑化(リベットを埋め、磨く)、翼面積の縮小、エンジンのパワーアップ 等々の大改造を行い、レースするんです。
エンジンのパワーアップったって、ただごとじゃないです。排気量が27リッターもある化け物ですから。原理は車のレーシングエンジンと同じようにチューンするんですが、勧進なのは原形が古いって事。やりすぎると壊れ、スペアの確保も難しいらしいです。恐る恐る、削ったりしてるんでしょうね。
私はレアmono好きなので、空冷の機体がより好きです。 P51ってきれい過ぎて、おもちゃっぽく見えちゃいますからね。
何年か前は、レシプロの最高速世界記録を持ってました。(今は?)確か850km/h くらい。
それにしても、アメリカですね~。こんなレースが成立してるんですからスゴイナー。基本的には、組織を作って、寄付を集めて出場してるんですが、商売にはなってない。好きでやってるんです。大口のスポンサーが付いてる人もいるんでしょうが、ほとんどは金持ちの道楽のはずです。
個人所有の飛行場があったり、個人で爆撃機を持ってる人もいるそうですね。やっぱスゴイナー。
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