アメリカズカップ ヨットレース艇の設計です。
(写真は著名な オーストラリア Ⅱ1983 のウイングキール)
乗り物としては、あまり好きではない yocht ですが、(船酔いがひどいので楽しめない)
事、設計する乗り物としては憧れです。
だって、すごいお金を動かして競い合うレースで、設計の自由度も高く、Design の良し悪しで
勝負が大きく左右される大事な存在でいて、おそらく2桁の前半の人数で設計してるでしょう。
こんなに個人の設計の良し悪しで、結果が決まる世界も他に無いのでは?
何と言っても、綺麗ですもんね~。
私が高校の頃までは、車の F1 もこのように個人の力量が出せる設計界でした。
写真は有名な タイレルP34 1976 6輪車(デザイナーはデレック ガードナー)
この位までが個人名の出る、デサイナーの設計。
有名な設計者がチームを引き連れて、移籍したりして、F1 のチームの重要な要素でした。
ところが、空力とカーボンフレームが必須になってから、お金の掛かり方の桁が違って、
もう完全に会社組織になってしまいました。
空力は実物大の模型で実験が出来る風洞(ふうどう)が必須になり、
カーボンフレームは
F1のそこそこ大きな車体を丸ごと オートクレープという釜に入れて圧力を掛けながら焼くので
私ならどういう yacht を設計するかな~。
最近はカタマラン(双胴)形が勝つことが多いようなので、
敢えてモノハルを採用します。船体を細長くしても広い甲板を持てるってのが、カタマランのメリットのようなのですが、yacht の場合は、常にマストを垂直に出来るってのが大きいように思います。
風の力を最大限に利用できますからね。
一方モノハルのメリットは復元性、転覆しないように常に船がバランスを取ろうとします。
別な言い方では、船が傾けれるのです。これを逆に利用し、風上に船を傾ける船体ってのはどうでしょう?
クルーを5人位流線型のコクピットに収め、みんな自転車のようなものに跨ります。
これを20m程のアームの先に付け、自転車こぎの力で自由に傾けるのです。
風上に船体が傾くとどうなるかって、風を受けると風が船体を持ち上げるので、水面上をプレーニング(滑走)するんです。WSFの世界では常識的な話で、初めは水に浮いている船体が、スピードとともに風の力で持ち上がり、水面をピッピッピと滑走し始めるんですね。きっと物凄く早いですよ。
見てみたいな~、あんなでっかい yacht が水面を滑走する姿を。
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