インタビュー

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WEBマガジン B plus で紹介されました

2016年7月5日火曜日

女の人生とスペイン語 Movies "All about my mother."

映画"All about my mother."を見ました。

独特の印象が残りました。面白いんですよ、有名らしいですからね。

でも最後に残る、「独特の印象」が新鮮で、涙が出そうで、女になりたいと思いました。

別にセクシャルな意味は無いですよ。女の人生って、たとえそれが客観的に見て不幸だったとしても、完結しているんです。さすがにパタッと死んで、それが育児中だったとしたら、完結というわけにはいかないです。

でもそれさえなければ、特に近親者や、隣人に迷惑をかける事なく、子を愛し、育て、それが生きがいになる。そのためだから、身綺麗にし、部屋も清潔にしている。

翻って、男の人生はどうか、自分みたいなの。

今死んだら、大家さん大変、家族大変、近親者大変、迷惑をいっぱいかけちゃう。
夢を追ってるって言えば聞こえはいいけれど、今のところ誰の役にも立ってない。そうそう、呑み屋の女の子たちの給料は半年くらいですけど払いました。でも、そんなもんです。

典型でしょ、ダメな男の。

考えようによっては俺はまだ良い方です。少なくとも子ども2人とその母親を、子どもが自分で食える年までは養いましたから。最低限の義務は果たしたと言えませんかね。日本の人口も減らさなかったし。

この映画を見る前は、こんなことを考えもしない人間でしたが、考えちゃいました。
どんな、道徳教育映画よりも素晴らしいですね。

それとね、スペイン語の雰囲気。セニョーラ seɪnjˈɔɚ 発音記号(コトバンクより)

何と言えば良いんでしょうねぇこの雰囲気。音楽的な発音、フラメンコ、カンツォーネ、etc.

それと、写真を連想します。広ーい小麦畑、古いけど綺麗な石作の町並み、美しい公園、強い日差し、そして豊かでバリエーションの多い食材。

お金さえ求めなければ天国に近い。

こういう中での、子供(青年)の死。自分の子と同じ男(オカマなんです)の子を身ごもった修道女。エイズ。彼女を養い、安心して子を産める環境を作ってやり・・・。
http://www.slantmagazine.com/film/review/all-about-my-mother
ヒロイン セシリア・ロス
修道女 ペネロペ・クルス

こういう暗ーいお話ですが、何か最悪の感じがしない。勿論女優が綺麗な事も大きいです。でもそれだけじゃあない。音楽的な発音とそこから連想される美しい写真。

多分そんなのが、救ってくれてるんです。


お勧めです。






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