インタビュー

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2015年2月23日月曜日

12/10/15 生産管理 4 棚卸資産圧縮続き

棚卸資産圧縮のメリットはお判り頂けたとして、ではどの様にやるのかですが。

社内で加工する部品なら、小ロットで細かく生産する事を徹底します。
そのためには、段取り改善が必須です。

段取りとは、機械加工をする際の治具、刃物の取り替え、セッティングの総称です。

細かく生産するので、段取り回数が増えます。この改善をしないと、単価も上がりますし、何より生産能力が低下します。

最も少ない段取り時間のサイクルを決めて、それを守って生産する。なんてこともやります。

外から購入する部品なら、やはり小ロットで細かく購入します。
本質的には、部品ごとのリードタイムの短縮と小ロット化をするんですが、
いきなりは出来ないので、取引先に対して月毎の予測使用量を提示して準備をお願いしておき、
実際の引取りは1日~1週単位に使った分だけ引取りの指示を出すようなことをやります。

後出しジャンケンみたいなものです。(予測使用量がほぼ当たる状況なら、小ロット購入など必要ないんです。)

そうすると輸送回数が増え、即、輸送費が問題になるので、通常はミルクランと呼ばれる集荷ルートトラック便を設けてそれに載せるようにします。

この辺りを徹底しているのがセブンイレブンで、こちらは配送ルート便ですが、細かく配送してもデメリットがでないよう、配送センターとそれに見合う小売店舗数を確保してから出店しています。

こうすると小売店舗1軒毎の配送は小規模でも、配送センター毎の規模が確保できるので小口配送によるコスト高が起こりません。だから、業界最有力のセブンイレブンが全国展開が終わってないなんて事になっていて、なんてしょぼい事をと思われるかもしれませんが、小口販売のコンビニ業の王道を行っているからこそなのです。

棚卸資産圧縮は、このように情報を細かく提示する事が必須になるので、手間がかかります。この手間の増加を抑えるために「かんばん化」をするのが一般的です。かんばんを発明できたので、棚卸資産圧縮が現実的になったと言えるほどです。

部品ごとに適切なかんばん量を決め(毎週~毎月、かんばん量を変えるのが普通)、かんばんを回収したら、データ化してその分のみ引き取り指示を出すのです。

社内の部品生産用には、かんばんそのものを前工程に返し、そのまま生産指示とします。




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